親知らずは抜歯すべきか?

2018.09.30

谷山ファミリー歯科クリニックの永田です。

今回は、「親知らず」について考えてみます。
親知らずっていうとどんなイメージをお持ちでしょうか?

そもそもなぜ、一番奥の歯を「親知らず」っていうのでしょうか?
「親知らず」は前から数えて8番目の歯のことで、第三大臼歯、智歯(ちし)とも言われます。
大人になってから親に知られずに生えることや、知恵がつく頃に生えることで
「親知らず」「智歯」と言われるようになったと言われています。

親知らずも他の歯と構造は同じで、何も不具合がなければ抜歯する必要はありません。

抜く必要がないと考えられるのは
① 上の親知らず、下の親知らずがしっかりと咬み合っている場合
② 完全に顎の骨の中に埋まっていて問題がない場合
③ 入れ歯やブリッジの支えとして必要な場合       です。

逆に、抜歯したほうがよいと考えられるのは
① 歯みがきするのが難しく、むし歯になっている場合
② 親知らずの一部だけ頭が出ていて、食べ物がつまりやすい場合
③ 磨きにくく、腫れや痛みが繰り返し起こる場合
④ 横向きに歯ぐきに埋まっており、前の歯に悪影響を及ぼしている場合
⑤ 上だけまたは下だけが生えており、反対側の歯ぐきを傷つけている場合   です。

親知らずの抜歯に関しても、前の歯(隣の歯)と同じ方向に真っすぐに生えている場合は
他の歯と同じ方法で抜歯が可能です。
斜めや横向きに生えている場合は、顎の骨を削ったり、親知らずを分割して抜歯する必要があります。

特に困難な場合や、他の病気との関係で全身管理が必要な時は、大学病院や口腔外科専門医の先生に
紹介することもあります。

当クリニックでは、普段から大学病院と連携を取っていますので安心して受診していただけます。

「親知らず」やその周辺に異常を感じたら、早めにかかりつけの歯科医院でチェックしてもらう
ことをおすすめします。

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