学校歯科健康診断って何のためにするの?結果のお知らせが届いたら最初に知ってほしいこと
2026.06.14
鹿児島市谷山中央にある谷山ファミリー歯科クリニックの歯科医師の永田です。
学校歯科健康診断の結果が届いたらどうすればいいの?まず知ってほしい結論
学校歯科健康診断は、「むし歯を見つけるためだけの検査」ではありません。
児童・生徒のお口の健康状態を確認し、将来にわたって健康な歯と口を守るための大切な健康診断です。
もし学校から「歯科健康診断結果のお知らせ」を受け取ったら、そのまま放置せず、かかりつけの歯科医院の受診をおすすめします。
この記事では次のことが分かります。
- 学校歯科健康診断の目的
- 学校歯科健康診断では何を調べているのか
- 学校歯科健康診断結果のお知らせの見方
- 「要受診」と書かれていたらどうすればよいか
- 児童・生徒、保護者のみなさまに知ってほしい注意点
学校歯科健康診断は、児童・生徒のお口の未来を守るための「早期発見・早期対応」の第一歩です。
学校歯科健康診断とは?
学校歯科健康診断とは何ですか?
学校歯科健康診断とは、学校保健安全法に基づいて毎年実施される歯科健康診断です。
目的は、
- むし歯の発見
- 歯肉炎の発見
- 歯並びやかみ合わせの確認
- 顎関節の状態確認
- 歯垢(プラーク)の付着状況確認
などです。
つまり、「病気を見つけること」だけでなく、「将来病気になりそうなリスクを見つけること」も大切な役割です。
学校歯科健康診断では何を診ているの?
学校歯科医が確認している主な項目
| 項目 | 内容 | 放置するとどうなる? |
| むし歯 | 歯に穴が開いていないか | 痛み・神経治療が必要になることも |
| 歯肉炎 | 歯ぐきの炎症 | 将来の歯周病リスク |
| 歯垢の付着 | 歯みがき状況 | むし歯・歯肉炎の原因 |
| 歯列・咬合 | 歯並び・咬み合わせ | 咀嚼や発音への影響 |
| 顎関節 | 口の開閉状態 | 顎関節症につながることも |
| その他 | 生え変わりや異常所見 | 成長発育への影響 |
学校歯科健康診断は「診断」ではなく「スクリーニング」です
スクリーニングとは?
スクリーニングとは、
「病気の疑いがある人を見つけるためのふるい分け」です。
学校歯科健康診断では、
- レントゲン撮影
- 歯周病検査
- 精密検査
などは行いません。
そのため、
- むし歯ではないのに要受診になる
- 要受診ではなかったのに後からむし歯が見つかる
ということもあります。
学校健診はあくまでも「入口」です。
最終的な診断は歯科医院で行います。
結果のお知らせが届いたらどうすればいい?
「要受診」と書かれていた場合
できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
特に次の項目は注意が必要です。
- むし歯
- 歯肉炎
- 歯石
- 歯並び
- 顎関節
- 生え変わり異常
痛みがなくても問題が進行していることがあります。
「経過観察」と書かれていた場合
今すぐ治療が必要ではないものの、
- 定期的な確認
- 生活習慣の改善
- ブラッシング指導
が必要な状態です。
放置すると症状が進行する可能性があります。
異常なしの場合
安心してよい結果ですが、
「むし歯が絶対にない」
という意味ではありません。
学校歯科健康診断は限られた条件で行われるため、
定期的な歯科受診は継続することが大切です。
保護者の方によくある誤解
「乳歯だからそのままでいい?」
答えは「いいえ」です。
乳歯のむし歯は、
- 永久歯のむし歯のリスク増加
- 歯並びへの影響
- 咬む機能の低下
につながることがあります。
乳歯も大切な歯です。
「痛くないから様子を見よう」は間違いです!
むし歯や歯肉炎の初期は痛みがありません。
症状が出たときには進行していることも少なくありません。
「永久歯だから大丈夫」も間違いです!
永久歯は一生使う歯です。
失ったら生え変わりません。
早めの対応が将来の大きな治療を防ぎます。
学校歯科健康診断は子どもの未来へのメッセージ
学校歯科健康診断の結果は、
「悪いところ探し」
ではありません。
学校歯科医からの、
「今なら守れますよ」
という未来へのメッセージです。
むし歯も歯肉炎も、早期発見・早期対応が重要な病気です。
結果のお知らせを受け取ったら、お子さまのお口について家族で話し合うきっかけにしていただければと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 学校歯科健康診断でむし歯と言われたら必ず治療が必要ですか?
- 必ずしもそうとは限りません。
学校歯科健康診断はスクリーニング検査です。歯科医院で詳しく検査した結果、経過観察になる場合もあります。
Q2. 要受診のお知らせをもらったらどれくらい早く受診した方がいいですか?
- できるだけ早めの受診をおすすめします。
特にむし歯や歯肉炎は進行すると治療期間や費用が増える可能性があります。
Q3. 異常なしなら歯医者に行かなくても大丈夫ですか?
- 定期検診は継続しましょう。
学校歯科健康診断だけでは見つけにくい初期むし歯や歯並びの問題が見つかることがあります。
まとめ
学校歯科健康診断は、むし歯を見つけるだけの検査ではありません。
- むし歯
- 歯肉炎
- 歯並び
- 咬み合わせ
- 顎関節
- お口の清掃状態
などを総合的に確認し、お子さまの健やかな成長を支えるために行われています。
もし学校から学校歯科健康診断結果のお知らせを受け取ったら、「痛くないから大丈夫」と考えず、一度歯科医院で確認しましょう。
その一歩が、お子さまの10年後、20年後の健康な笑顔につながります。
谷山ファミリー歯科クリニックでは、学校歯科健康診断後のご相談や精密検査も行っています。学校歯科健康診断の結果の見方が分からない場合も、お気軽にご相談ください。



















