喫煙と歯周病~その5~

2018.08.31

谷山ファミリー歯科クリニックの歯科医師の永田です。
喫煙者が歯周病にかかりやすく、また重度になりやすい原因として、タバコの
煙の中のニコチンが重要な役割を演じ、歯のまわりの組織(歯周組織)のもつ、
免疫力を低下させることが分っています。歯周病の治療を受けていただく際には、
禁煙していただくのが理想です。
もしそうしていただけない場合は、歯科医師は喫煙のもたらすさまざまな弊害発生の
危険性と戦いながら、歯周治療を進めなければならなくなります。
歯周病の治療では、歯周病の直接的原因である、細菌性プラークや歯石などを
できる限り取り除くことが目標です。その中でも大切なのは、患者さん自身が、
プラークを二度とつけないように、プラークコントロール(歯みがき)のテクニック
をきちんと身につけることです。歯周治療は、歯科医療従事者だけが一方的に
治療を行うのではなく、患者さん自身による管理も非常に重要です、
そして、その際できれば喫煙習慣もすっぱりと断ち切っていただくことが、
歯科医師の願いでもあります。

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