なぜ子どもはむし歯になりやすいのだろう?ママの知らない現実
2026.01.14
「毎日歯みがきしているのに、どうしてむし歯になるんだろう…」
多くのお母さん方が、こんな疑問や自分を責めるような気持ちを抱えながら、クリニックに来院されます。でも、どうか安心してください。それはお母さんのせいではありません。
子どもには、そもそも”むし歯ができやすい条件”がそろっていることがほとんどなのです。
まず知っていただきたいのは、乳歯は永久歯よりもはるかに弱いということ。乳歯はエナメル質が薄く、歯の中身もやわらかいため、むし歯菌が作り出す酸にとても弱く、進行が驚くほど早いのです。白く濁った小さな変化に気づいたときには、すでに治療が必要な状態まで進んでいることも珍しくありません。
さらに、子どもの生活はむし歯になりやすい環境なのです。
一日に何度もおやつを食べ、甘い飲み物を飲み、まだ歯みがきが上手にできない・・・・・
お口の中は一日中、むし歯菌にとっての“ごちそう”状態です。
どれだけ頑張って歯みがきをしても、子どもの小さなお口の中の汚れを完全に取り除くことはとても難しいです。仕上げみがきをしていても、奥歯の溝や歯と歯の間にはどうしても磨き残しが残ってしまいます。つまり、子どものむし歯は「なってしまう」ものなのです。
だからこそ、今、歯科医療が力を入れているのが”歯を強くする予防”です。
その中心にあるのが、フッ化物歯面塗布です。
フッ化物は歯の表面を強くし、むし歯菌の作り出す酸に負けない歯を育ててくれます。さらに、初期のむし歯を自然に修復する力もあり、細菌の活動そのものを弱める働きもあります。この三つの力が同時に働くことで、むし歯の発生率が大幅に減少することが、世界中の研究で証明されています。
でも、この予防は一度やれば終わりではありません。
歯は毎日、食事のたびに溶けています。だからこそ、定期的にフッ化物を補給してあげることがとても大切なのです。
歯科医院で3か月に一度のフッ化物歯面塗布を続けているお子さんは、驚くほどむし歯ができにくくなります。そして、むし歯のない幼少期を過ごした子どもは、歯医者さんを怖がらず、歯を大切にする習慣を自然に身につけていきます。
それは将来、
「痛い治療をしなくていい人生」
「自分の歯でずっと食べられる人生」
につながっていきます。
お子さんの歯を守れるのは、今、そばにいるお母さんです。
完璧な歯みがきじゃなくていい。
毎日のがんばりに、歯科医院のフッ化物歯面塗布を少しだけ足してあげてください。
それだけで、お子さんの歯の未来は大きく変わります。



















