歯ぎしり(ブラキシズム)~その4~

2015.03.27

今日も歯ぎしりについて書いてみます。

歯ぎしり(ブラキシズム)が問題になる原因の一つに、過大な咬合力が発揮されることが挙げられます。
簡単に言えば、覚醒時には考えられないほどの力で噛んでいるということです。

上の歯と下の歯が、どう見てもお互いにぶつかって摩耗している形をしているのに、なぜか閉じ合わせてもピッタリ当たらないことがたまにあります。そういった場合、顎が歪むほどの力で噛んでいるわけです。

論文により、歯ぎしり(ブラキシズム)の力の値は様々ですが、大きい場合は覚醒時の2倍くらいの力がかかるという説もあります。

体重60kgの人であれば、奥歯を思いっきり食いしばると、120kg!の力がかかる瞬間もあるわけです。

神経を取ってしまった歯(失活歯と言います)と、神経が生きている歯(生活歯)を抜歯直後にプレス機にかけると、最大6倍の力の差で割れると言われています。
そこまで極端でなくとも、失活歯はどうしてももろくなってきます。

ということは、神経を取ってしまった歯(失活歯)はブラキシズムで割れ易くなります。

次回は、ブラキシズムの対処法について書いてみたいと思います。

 

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