パタカラ体操について

2013.02.02

皆さま、運動を行う前には軽い準備運動をすると思います。運動会の前の「ラジオ体操」もその一つです。
ところで、このラジオ体操ですが、それぞれの動きにどのような目的があるのか存知でしょうか。

「体操のプロじゃあるまいし、そんなこと知っていてなんの意味あるの。結局、ケガをしにくくするための運動でしょ」。
その通りです。意味を知るより実践すれば効果があるのです。

当クリニックでは、パラカラ体操は効果ありますよとお勧めしております。本当に効果があります。
実際、介護事業所でも取り組まれているところが多いのではないでしょうか。

ではなぜ、「パ・タ・カ・ラ」なのかということについて書いてみます。

「パ」は唇がしっかりと閉じないと発音できない音です。ですから、パの発音できない方は食べこぼしが多くなります。

「タ」は、舌が上あごにちゃんと、くっついていないと発音できない音です。舌が上あごにつかないと食べ物を押しつぶすことができません。
また、ものや水分を飲み込むときは舌が上顎についていないとゴックンという動作ができません。

「カ」は口と鼻の通り道を閉じることで発音する音です。この動きができなければ食べ物をスムーズに食道に送り込むことができません。

「ラ」が発音できないと、食べ物をのどのほうに送り込む舌の動きができません。食べ物を噛むことができても飲み込むことができないのです。

このように「パタカラ体操」には、食事前の準備運動としても効果的なのです。是非とも毎日続けてみてください。

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