2019.02.11

鹿児島市谷山中央5丁目にある谷山ファミリー歯科クリニックの永田です。

脳血管障害や心臓病により血液をサラサラにするお薬、いわゆる抗凝固薬や抗血小板薬を服用されている方の
観血的処置を行う際に、休薬するべきか心配される方がいらっしゃいますが、当クリニックでは基本的に主治医の先生と連携し、休薬せずに抜歯するようにしています。休薬しないため、血栓ができる可能性を極力抑えることができます。(抜歯をするときは出血しますので、ひと昔前は、5日から1週間程度休薬をして、血液が止まりやすいようにしたうえで、抜歯などの観血的処置をしていました。)

ワーファリンは、ビタミンKの代謝を阻害することで、血液の凝固因子の産生を抑制し、血栓の形成を防ぐ薬(抗凝固薬)です。それと同時に、けがや手術などによる出血があると、なかなか出血が止まらなくなります。

ワーファリンを服用されている方は、通常、血液検査をしてTT(トロンボテスト)、PT-INRなどの数値で、ワーファリンのがどのくらい効いているか調べています。
PT-INRで言うと、通常は1.5~2.5ぐらいでコントロールされている方が多いようです。3.0以下であれば、

①ガーゼによる充分な圧迫止血
②緊密な縫合
③多数歯の抜歯や、持続して圧迫しにくい部位では、止血用シーネ(入れ歯の様なもの)を事前に作っておく

などといった止血処置で、抜歯可能とされています。ただ、数値とは別に炎症がある部位の抜歯などをすると、止血しにくい時もあります。

また、ワーファリンを服用している方は、術前に抗生物質、術後は、それに加えて鎮痛剤を処方します。

ワーファリンなどとは違う薬なのですが、バファリン81、バイアスピリン、パナルジン、プレタール、ベルサンチン、アンギナール、ドルナー、プロサイリンなどの抗血小板薬の場合は、通常の止血処置(圧迫、縫合によるもの)で充分対応できます。

ワーファリンを服用されている方は、特に歯周炎やむし歯などにならないように定期的に検診を行い、清潔な口腔内を保つようにしたほうがよいです。また、抜歯などをしなくとも、歯周病菌などは、全身に血行を介してあちこちに感染する可能性があるので、注意が必要です。

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